昭和8年(1933年)創業。長崎県大村市松原にて包丁や鎌を中心とした鍛冶場を営む。
500年来伝わる松原刃物の伝統を継承し、鉄に鋼を割り込む材料の鍛造から研ぎ、柄の取り付けまですべての工程を社内で行なう。粘りと切れ味で定評のある松原刃物の人気は海外でも高く、近年では海外向け製品の生産も積極的に行っている。
1991年 長崎県伝統的工芸品指定(松原包丁)
2011年 長崎デザインアワード2011 長崎賞受賞(ペーパーナイフ)
2000年 第3回大村ふるさと産品新作展 最優秀グランプリ受賞(男の庖丁)
2001年 第32回長崎県特産品新作展 奨励賞(男の庖丁)
2018年 第49回長崎県特産品新作展工芸・日用品部門 最優秀賞受賞(ToiRo)
かつて松原には19軒の鍛冶屋がありました。そのため製造元を示す銘を製品に入れていました。
田中鎌工業の銘「松原周作」は創業者の田中周一に由来し、松原の周一が作った刃物を意味しています。
平氏の刀匠は松原の地で鎌を打ち、農業を支えてきました。切れ味の良い包丁は日本の料理文化の礎となり、また包丁で作る手料理が食卓を囲む団らんを演出してきました。
SHUの銘とともに、先人が刃物づくりに注いできた情熱を、私たちは受け継いでいます。